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​暮らす・食べる・養生

子どものころから食べることが大好きだった私は、

「おいしい、おいしい。」とパクパク食べているうちにプクプク大きくなり、

今より30kgも太っていた時期がありました。

ちょうどそのころ、過労で体調を崩したり、健康診断で3年連続引っ掛かったりして、

「このままじゃ、病気になっちゃう」

→「病気になったら食事制限される」

→「いやだ!おいしいものを食べ続けたい!そのためには痩せなきゃ!」

と、食事制限を避けたい一心で、ダイエットを始めました。

健康を維持しながらできる様々なダイエット法を研究し、取り組みました。

しかし、2年が過ぎるころ、もう、なにを口に入れたらいいかもわからなくなり、

痩せるには痩せたのですが、痩せすぎて不健康になってしまいました。

 

そんな時に出会ったのが「薬膳」の考え方です。

漢方理論をベースにした薬膳の考え方では、

「食べたらダメなものはない。」

「どんな食べ物にも効能がある。」

「今の自分をよく見て、自分に合ったものを食べる。バランスが大切。」

「薬を食べるのが薬膳ではない。考え方を学べばコンビニのご飯でも薬膳。」

と、最初に言われました。

食べることが大好きな私は、

「食べたらダメなものはない。」にまず小躍りしました。

「やった!食べていいんだ!」「バランスを考えたらいいんだ!」

そこから漢方理論にはまっていった私は、スクールに通い、資格試験を受け、

漢方養生指導士と、薬膳アドバイザーの資格を取得するまでに至りました。

食事のことだけを学ぶと思っていたのですが、

漢方理論は、人間が生きること全体を学ぶことでした。

その中で、「養生」という考え方を改めて学びました。

「養生」とは「生(命)を養うこと」

過労で倒れるまで働くような生活をしていた私は、

自分の生(命)を大切にしていなかったな。と痛感しました。

それから少しづつ、私の暮らしは変わっていきました。

それは「生活(生きる)の術を自分の手に取り戻す」というような作業でした。

いちにち、いちにちを大切にゆっくりと越えていくこと。

今も、「今日もごめんなさい」というような1日を過ごしてしまう日もありますが、

「今日もいちにち、よく生きた。」

と自分をねぎらって眠りにつける毎日を過ごしたいと思っています。

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