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したいことはなんだろう?

  • 執筆者の写真: ayagon49
    ayagon49
  • 2021年4月6日
  • 読了時間: 2分

スマイルくさつさんの職員研修「記録の書き方」3回目。

前回、ICFでアセスメントを取り直してみる。その時に根拠になった記録も示す。という宿題をだしました。


スマイルくさつさんは重度の知的障害がある人が多く通う生活介護施設。私の宿題のポイントは、「活動」を「している活動」と「できそうだけどしていない活動」に分けて考えたり、「している活動」も「主体的にしている活動」と「どうもやらされている感がある活動」に分けて考えてアセスメントするところでした。


すると、「部品の組み立て」について、A職員は、「やらされている感がある」といい、B職員は「主体的にしている」というなど、意見が分かれ、根拠となる記録では、「職員が声掛けしないときはしない。言われたらする。だから、やらされてる感じがする。」というものや、「きっかけがあれば自分からするので、主体的」という意見が出たりしておもしろかったです。


また、「できそうだけどしていない活動」を考える時、「調理が好きそうだけど、していないよね」ということに気がつき、どうしたら本人にわかりやすく調理活動ができるか、という話になったりしました。


本人のニーズを大切にするということがよく言われますが、重度の知的障害がある人は、自分のニーズを言葉で表現することが難しいです。ニーズを出発点にすると、言語化できる家族のニーズが優先されてしまったりします。アセスメントを丁寧にすることで、「この人は、これが好きなんじゃないの?」「本当はこうしたいんじゃないの?」ということが浮かび上がってくるんだなあ。としみじみ思いました。





 
 
 

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