2か月に1回ほどのペースで、和歌山県にある放課後等デイサービスを訪問して、研修の講師やアドバイスをさせてもらっています。スケジュール調整がへたくそなので、1泊2日の時間のねん出がなかなかきびしいときもありますが、到着して職員さんたちと一緒にいろんな勉強をすると、毎回、「来てよかったな。」と思い、嬉しくなります。
今回は、今年の壮大な目標「実践報告を書き上げて年度末に発表する。」にむけて、宿題にしていたエピソード記録の発表をしてもらいました。前回の訪問から発表までに2ヶ月あったので、あいだに一度郵送してもらい赤ペン添削をして返したりもしました。その赤ペンの意図を職員さんたちが汲み取ってくださって、記録の内容がグンとよくなっていました。
よくなる、というのは「子どもの姿がイキイキと想像できるようになり」「子どもを見る視点が絞れていていて」「次にどうしたらいいのかが見える」ようになってきていたのです。
見えたからこその難しさを感じている職員さんもいたけれど、見えないしんどさと、見えたからこそのしんどさは全然ちがいます。具体的には実践のやりがいが全然違うのです。見えたからといってうまくいくわけではない。でも、見えてからの実践ではうまくいかなかった時の振り返りが全然違います。次につながります。職員が意図をもって働きかけることと、とりあえずなんかすることは、全然違うのです。
今回、「記録を書こうと思っていたら、どう働きかけようかと意識して声かけていたし、子どもの返答も意識して聞いた。そしたら、振り返ったらいろんなことが見えてきた。」「いつもは流してしまうような小さな場面の中に、いろんな子どもの思いがが詰まっていることがわかった。」と言う声もあった。
みなさんがどんな夏を過ごされるのか、次回9月にどんな記録を見せてくれるのか、楽しみです。
*写真は和歌山出張の時に泊めてもらう民泊のわんちゃん。
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