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  • 執筆者の写真ayagon49

30個 vs 5個

30個のペットボトルをリサむクルできるのず、5個のペットボトルをリサむクルできるのず、どっちがいい仕事

先日、実践報告䌚にお邪魔した時のお話。


匷床行動障害の男性に぀いおの実践報告がありたした。䜓も倧きく、重床の知的障害で自閉症の倪郎さん。倪郎さんの仕事はペットボトルのリサむクル。他の利甚者さんがラベルをはがしたペットボトルを、職員ず䞀緒にスヌパヌに持っお行っお、リサむクルの機械に1個づ぀投入し、぀ぶす。


しかし、倪郎さんは、その仕事の時、頻回にパニックになっおしたっおいた。


そこで職員は考えた。「このごみ袋満茉のペットボトルを芋お、倪郎さんは

”どんだけせなあかんねん”ず芋通しが持ちにくくなっおいるのかもしれない」

そう思った職員は、掗濯物を入れるような取っ手の぀いたかごを甚意した。倪郎さんが自分で持ちやすいように。その䞭にペットボトルを5本。瞊向きに䞊べお、ペットボトルの飲み口の郚分を持おば、そのたた機䌚にスっず投入できるようにした。


さお、ある日、ペットボトルが5本入ったかごを持った倪郎さんは駐車堎の車に向かう。「あ倪郎さん、違う。今日はこっちの車」職員の蚀葉に䞀瞬「チっ」ずいう顔をした倪郎さん、乗る぀もりだった車ず違う車に向かい、埌郚座垭のドアに手をかけた。 開かない。「あ倪郎さん、ごめん、鍵あけるの忘れおた」倪郎さんはたた「 チッ」みたいな顔を䞀瞬したけど、鍵が開いたらすっず車に乗った。


職員ず䞀緒にスヌパヌに到着した倪郎さん。自らペットボトルの入ったかごをもっお、堂々ずリサむクルの機械の前に。5本のペットボトルを次々に機械に入れ、終了のボタンを抌しお終わり

振り返った倪郎さんの顔は満足感で「やったぞ」ずいういい衚情でした。


そのように方法を倉えお、倪郎さんのパニックは枛っおきたずのこず。他にもいろいろな働きかけもありたしたが


そしお、行動障害タむプの方の支揎をしたこずのある方はご存知かず思いたすが、「思っおいた車ず違うのに乗る」ずか、「鍵があいおない」ずか、芋通しが厩れるこずは、パニックを起こしかねない芁玠でもありたす。職員からするず「やっおもヌたヌ」ず蚀う感じです。以前の倪郎さんならそこでパニックだったかもしれない。でも、倪郎さんは、目先の予定の厩れより、このカゎの䞭身をリサむクルするずいう、その先の芋通しを支えに次に進んだのではないでしょうか。


この実践は瀺唆がある実践だず思いたした。私はコメントを求められたので以䞋のように蚀いたした。


「いた、瀟䌚は”数をたくさんするこず”や”スピヌドを䞊げるこず”、そうやっお生産性をあげるこずがいいこずだずいう評䟡が倚いです。この実践も、そういう評䟡軞を持っおきお、30個できおいたリサむクルが5個になった、ずいう評䟡をするず、ダメな実践ずいうこずになるかもしれない。でも、倪郎さんは、5個のペットボトルを぀ぶすこずで満足げな衚情で、達成感を感じ、パニックも枛っおた。倪郎さんは心地よく過ごせるようになった。倪郎さんが心地よく過ごせる数は、5個なのです。心地よく生きられるこずはずおも倧切です。いた、瀟䌚の䞭で、もっずたくさんしなきゃ、もっず働かなきゃず、远われお、自分が心地よく過ごせない人たちがたくさんいたす。「そうじゃないよ」っお、倪郎さんは教えおくれおいるように思いたす。これが、「この子らを䞖の光に」です。この人たちの生きおいる姿を芋おいたら、私たちがどう生きたらいいのかを教えおくれるずいうこずです。」


本圓に私はそう思うのです。





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