top of page

お金の話

  • 執筆者の写真: ayagon49
    ayagon49
  • 2024年9月12日
  • 読了時間: 2分

今日は、近江八幡で講演のお仕事でした。野洲養護学校に子供を通わせる近江八幡市の保護者さんたちの会「八幡ハチドリの会」のみなさんの依頼で「障害のある子どものがいるご家族の将来のお金の不安についてお話をしました。


最初に「私の話だけを鵜呑みにしないで、いろんな立ち位置の話を聞いて、考えてくださいね」と言いました。


というのは、お金についてはその家の経済状況と価値観によってずいぶん考え方が違うからです。基本的に私は「庶民向け」というか、「あんまり無理して残さないでいいですよ。日本には憲法25条があります。生存権保障です。今の暮らしを切り詰めて無理してお金を貯めるより、元気なうちに家族で旅行に行ったり、おいしいものを食べたりして、ご家族で今の毎日を楽しんでください。」という話をします。


でも、このお金の話は、いろんな立場の人がいろんな意見を言っていて、多額のお金を残すように言われる人もいます。

講演後、ひとりのお母さんが質問してくださいました。


「私は、他の方の講演も聞いたことがあって、その時は、2000万円残すように言われました。その話を聞いて、私は、「もし、子どもにちょうどいいグループホームが見つかったとしても、入らずにできるだけ長く家にいてもらって、お金を貯めたほうがいいのだ」と思いました。でも、今日の坂本先生の話を聞くと、そうではないように思います。早いうちに入って、子どもがグループホームでの生活に慣れることも大切だと思います。先生のご意見を聞きたいです。」


私は答えました。

「子どもさんにあうグループホームが見つかったのなら、それは入所されたほうがいいと思います。」


講演後、主催してくれた人からメールが届きました。

「”2000万円貯めておくように”という話を聞いたお母さんは、今回のお話を聴いて心が軽くなったと言われてました。

憲法で定められた権利だと頭において、堂々と生きようと思います。」

私の話が、堂々と生きてもらえることにつながったのならうれしい。


食後は友人のお店で美味しいランチをいただき、おしゃべりしてゆったり過ごせました。


 
 
 

最新記事

すべて表示
決められない状態があるものだ

毎年呼んでいただいている「東近江圏域合同職員研修」で5年目の職員さんに対して、 「意思決定支援」のお話をさせていただきました。 会場は近江八幡のGネットしが。会場に行く前に、近くにある友だちのレストランでおいしいランチをいただきました。...

 
 
 
いつもの横川さんと…

おおつ合同新人研修で、いつもの横川さんと講演をしました。 なんと、いま、横川さんは、厚生労働省の「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」の会議に「当事者委員」として参加しています。 私は支援者として参加。...

 
 
 
高齢分野の皆さんも一緒に研修

高島市社会福祉協議会の主催で「意思決定支援」の研修に呼んでいただきました。 今回は、高齢分野のケアマネさんも半分近くおられたので、いつもの内容だけではなく、認知症高齢者も視野に入れて内容を作り直す必要がありましたが、そこは充分にできなかったかも…。と反省しております。...

 
 
 

コメント


bottom of page