滋賀大学公共経営イブニングスクールで、お話をしてきました。
いつもの横川さんとふたりでの報告です。
連続講座なのですが、私たち以外の講師が「元NHK香港支局長」とか、「元朝日新聞論説委員」とかそういう人たちで、テーマもウイグルの人権問題や香港の選挙制度とかがテーマで、参加者も議員さんや役所の職員さんで、なんだか私たちはちょっと浮いてるなって思いました。でも、連続講座のテーマが人権なので、「横川さんの人生という、とても個別性の高い話から、普遍的な人権の話を聞きとってほしい」「私の人権から、私たちの人権を感じてほしい」と最初に伝えて話しました。
事前に「参加者は知的障害がどんな障害かご存じですか?」と聞いたら「ほとんどわからないと思います」ということだったので、そのあたりもいつもより丁寧に話をしました。
横川さんの人生を振り返りながら、たくさんの人権にかかわること、
就学猶予の時代の話や、障害児施設に入所したら学籍が奪われる時代のこと、
でも、近江学園の子どもたちは学籍があったこと、
精神薄弱者福祉法ができる前は18歳になったら保護されなかったこと、
今も、就労継続B型に通所していて、そこでは働いても得られるお金は少なくて労働法の対象外にされていること、
社会が多数派である健康で元気な人を基準に作られているので、少数派の障害のある人には生きにくい社会が作られてしまうこと、
障害のある人の暮らしの様子をよく見ていたら、これからの社会に何が必要なのか見えてくること…。
さて、どんな感想を抱いてくださったでしょうか?
最後に少しやりとりができたのですが、「目からウロコだった」と言われる参加者の方もいたり、主催の滋賀大学の石井良一先生が「大変だと思いますが、この講演は大切な話だからこれからも続けてください。」と言って下さって、うれしかったです。
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